リバティ・デザイン・スタジオ

リバティ・ファブリックスのデザインチームは2人のアーキビストと密接に仕事をしています。アーキビストはデザイナーたちのインスピレーション源としていつでもアクセスできるように19世紀からの膨大なデザインをカタログ化し、さらに常に最新のアートワークも集め保管し続けています。デザイン・ディレクターのメリーアン・ダンクレーによると、アーキビストたちは新しいアートワークをアーカイブに更新しながら、新しいコレクションのために全てのアーカイブにアクセスできるようライブラリーシステムを構築しているとのこと。デザイナーはアーカイブから1800年代に描かれたデザインを見つけ、そこからデザインのベースになる要素を取り出し、スケールを変えたり描き直すなどをしデザインに新たなエネルギーを与えます。様々なスタイルで描くデザイナーで構成されているチームにはとても若い才能に溢れたアーティストも在籍しています。アーカイブに何かをもたらしてくれるひとを積極的に採用することは昔から変わっていません。だからこそ様々なスタイルの作品を見直すことができ、そこからインスピレーションを得ることが出来るのです。

シーズンごとの新しいコレクションのインスピレーションを得るため、デザインチームは英国内の各地にリサーチ旅行に出掛けます。これまでにはエルサム宮殿やロイヤル・パビリオン、キューガーデンなどからインスピレーションを得ました。彼らは鉛筆、水彩、ガッシュ、クレヨン、コラージュペーパーなど様々な画材を使いスタジオでひとつひとつ手描きし、ストーリーを感じさせつつまとまったプリントコレクションを生み出しています。手描きされたデザインは高度なソフトウェアを使いデジタルデータに変換され、複数の配色や様々サイズのプリントデザインへと作られていきます。

アーティストたちはリバティの自社工場と密に連携し、最新で革新的な印刷技術を最大限に活用しています。メリーアンによるとデジタルプリントの設備はシーズンごとにどんどん良くなっているとのこと。イタリアの自社工場と密接に協力し、デジタルプリントを行う際には最適な方法をとるようにしています。生地へのインクの浸透性などスクリーンプリントと同じような品質を実現するために改良を重ねています。

私たちはリバティの全プリントデザインを仕上げるために全力を注いでいます。全ての工程でミーティングが行われ、プリントが最高のバランス、流れ、リズムになっているか検証しています。工場のロールの上でも洋服として身体に纏っても、リバティプリントは常に強力なインパクトを生み出すように設計されています。