liberty fabrics
LIBERTY FABRICS INTERIORS

ザ・ジャーニー・オブ・チェア

プリントデザインから椅子の布張りまで ー リバティの「モダン・アーカイブ・コレクション」に最適なラウンジチェアの制作風景をレポート

Liberty Japan Co., LTD.

リバティ・ファブリックスのインテリア生地コレクション「モダン・アーカイブ・コレクション」のために、家具メーカーでありデザイナーでもあるスチュアート・スコットにより、イギリスのウィルトシャーの工房で手作業で作られたオーダーメイドのベガス・ラウンジャーの制作風景をレポートします。

この椅子に採用されたのは、リバティのアーカイブプリントである「ゼノア・アーバー」をインテリアファブリックレンジ用に新たに再構築されたデザインで、様々な用途で使えるラッドブロークス・リネンとエンバートン・リネンです。スコットは「それ自体を物語る」伝統的な素材を使用することで、現代的なエッジの効いた長く使える家宝のような家具を作ることを信条としています。リバティの新コレクション同様に、彼の仕事は現代のデザインの視点から見た伝統的な知識と専門知識を重視しています。最初のインスピレーションから最終的な細部の装飾に至るまでの制作過程を語っていただきました。

ベガス・ラウンジャーについて教えてください。
ベガスチェアは、私が独立して最初に作った作品の一つです。背中をすっぽり包み込むように座れるのでリラックスでき、かつ彫刻のような雰囲気を持つ椅子を作りたかったのです。曲線を描いたアームと角度のある高めの背もたれがこの椅子に独特の美学を与えています。

この椅子はどんな工程で作られましたか?
モダンとトラディショナルが絶妙に融合したこの椅子は、フレームの一部はCNCマシーンで作られ、脚はウォールナットの無垢材からカットし、天然ワックスオイルを手作業で塗りました。スプリング、縫製、布張りもすべて手作業で行われています。シートのクッションの中綿には、羽毛とダウンを組み合わせたものを使用しました。ダウンは非常に柔らかいので、フェザーとフォームコアを組み合わせることで、完璧な構造になります。

リバティ・ファブリックス・インテリアの仕事はいかがでしたか?
提供していただいたラッドブロークスとエンバートン リネンは素晴らしかったです。裁断台の上でテンプレートと組み立て、縫製と布張り作業に取り掛かることができました。ソフトな手触りと生地構造の繊細なサポートにより、布を張った際にとてもきれいなラインが出せました。テンションをかけても生地はずぐにきれいになり、複雑なスクロール・アームのディテールの縫い目も美しいまま保てます。生地がこの椅子のすっきりとした彫刻的なラインを完璧に引き立てました。

「ゼノア・アーバー」のような大胆なリバティプリントを使用する特徴はなんでしょうか?
大胆な柄を使うと作品が新たな個性を発揮するので、素晴らしいと思います。「ゼノア・アーバー」はもちろん素晴らしいですし、「ヘラ・フェザー」もとても好きです。私のコレクションの中でもエラーラウンジチェアやフルーアソファーにもこのようなプリントを張ってみるのも面白いと思います。

この生地は非常に大きなリピートがありますが、作品作りには影響がありませんでしたか?
大きなリピートは時に困難を伴います。生地を裁断台の上に広げたあと、椅子のデザインを思い浮かべながらどんなふうに布張りされるかを想像します。背もたれの内側、外側、アーム、シートクッションなど、パーツごとにパターンがどのように機能するかを考得ています。パターンの中には、椅子のデザイン要素を中心にしたほうが生地が最も映える箇所を見つけることができます。生地のレイアウトがうまくいったかどうかは、布張りを始めればすぐにわかります!

椅子の布張りについて、今後のトレンドはどうなっていくでしょうか?
私たちはまだフリンジとドレープの真っ只中にいますが、どんなスタイルよりも大きな根本的な変化が訪れると感じています。昨今の使い捨て文化を払拭し、本物のハンドクラフトがトレンドになっていくと思っています。世の中はリアルを求めており、長く使える物を作っていくことがサステナビリティに繋がっていくと思います。英国の伝統的な技術や工芸品がますます評価されるようになってきています。これにより、より自然でサステイナブルな素材を選ぶことにつながり、その方法や技術が作品の見た目の美しさをも決定づけることになるでしょう。ハンドステッチやデコラティブな釘のボーダー、染められ折り目が付けられたレザーには何か美しいものがあります。それが話題となり、作品を高く評価するディテールになるのです。結局のところ、ディテールこそが何かを特別なものにしているものであると教えられてきました。


このベガスラウンジチェア 2脚は、リバティ・ファブリックス インテリアコレクションをご紹介するためにススチュアート・スコットによりオーダーメイドで作られました。ロンドンのリバティフラッグシップストア 4階のインテリアスペースに彼のコレクションと共に展示されています。