liberty fabrics
THE LIBERTY PRINT ARCHIVE

トレジャー・トローヴ

リバティのアーカイブを掘り下げる

Liberty Japan Co., LTD.

リバティ・ファブリックスのアーカイブは、大きなサイズの本、ラベルの付いた箱の山、完全な状態で保管された絵画など、プリントとスケッチであふれています。アーカイブ部門には膨大に増え続ける全てのデザインと書類をデータベース化するという重要なタスクがあります。リバティのアーキビスト、アナ・ブルマにアーカイブの重要性と未来のリバティ・ファブリックスへもたらす影響を伺いました。

1880年代以降のパターンブック、絵画、スケッチ、写真など、リバティで作られた作品の一部が保管されているアーカイブ。一世紀以上に渡り作り続けられたプリントデザインは、今ではどれだけの数があるのかは謎に包まれています。「私たちは45,000という数をいつも引用していますが、実際には正確な数字は分かっていません。」とアーキビストのアナ。「リバティは常にアーカイブを活用しデザインの作り直しをしてきているので、カウントするのがとても難しくなってしまいました。」

アーカイブはリバティ・ファブリックスのデザインチームにとって常にインスピレーションを与えてくれる貴重な遺産です。歴史的なアートワークを今の時代にマッチした縮尺や色を変えたりと、スタジオで一から描き直されるデザインは新たな作品として変化を遂げます。リバティアーカイブがカバーしているコレクションは、アーツアンドクラフツ運動の時代から、70年代のバウハウスのグラフィックや90年代のグランジ・フローラルまでと、芸術や工芸など幅広い範囲にわたり、そして一世紀半以前からと長きにわたります。

現在アーカイブは一般には公開されていませんが、常にプリントの参考として閲覧されています。それぞれのデザインはオリジナルのアートワークやプリント用の版木、配色、生地見本帳、柄見本帳、スクリーンのセパレーションデータなど、できるだけ多くの情報を保存しています。リバティのアーカイブはまるで生き物のように扱われ、適切に保管するには細心の注意が必要になります。アーキビストは貴重な資料を安全かつ完璧に保存するため日々仕事に励んでいます。

アナ・ブルマは、コートルド美術研究所で美術史修士号取得を目指し勉強していた時にアーカイブへの興味を持ちました。「私はとてもラッキーだったの。私の織物史の教師のひとりが、私がアーキビストに向いていると思い(彼女は私のオタク気質を見出したの!)リバティのプリントアーカイブのプロジェクトに推薦してくれたんです。」こうしてアナはリバティのアーカイブを構築するためフリーランスとしてプロジェクトに参加した後、1998年に本格的なスタッフとなって以降、組織運営を担っています。

「リバティにはとても変わったプリントがアーカイブされています。ビクトリア朝時代や20世紀半ばのデザイナーたちは遊び心に溢れ、時には風変わりなデザインを取り入れてきました。想像を越えた彼らのデザインは、私の一番のお気に入りです」とアナは語ります。これらのアーカイブは、マノロ・ブラニクやマーク・ジェイコブス、リチャード・クイン、ヴィヴィアン・ウエストウッド、ザック・ポーゼンなど多くのデザイナーがクリエイションに取り入れてきました。アーカイブを訪れたデザイナーたちは、自分にが探し求めているデザインを本能的に発見します。デザイナーの渡辺淳弥氏がアーカイブに足を踏み入れた時の驚異的な感性を彼女はこう語りました。「彼はスイーツ・ショップに来たのかと思っていました。」

テキスタイル・アーカイブは倉庫に保管され残念ながら一般公開はされておりませんが、アーカイブ・ドキュメントがウェストミンスター・アーカイブセンターに永久的に貸し出されています。